• miura561

作業療法士(OT)との違いとは?

皆さんこんにちは、脳梗塞リハビリステーション山口のセンター長の三浦です。

今回は、作業療法士との違いなど私にわかる範囲でご紹介していこうと思います。

前回の投稿で、理学療法士の役割が大まかにわかったところで、同じリハビリ分野で活躍する作業療法士の仕事も理解していきましょう。仕事内容としては混在する部分も多々ありますので、現役の理学療法士の方々の中にも自信をもって説明できない人がいるのではないでしょうか?(笑)私も微妙ですが(笑)(/o\)

作業療法士はoccupational therapistとも呼ばれ、臨床場面ではOTと呼ばれることが多いです。前提として作業とは、食事や入浴といった人の日常生活に関わるすべての諸活動のことを指すとされています。作業療法では基本的な運動能力から、社会の中に適応する能力まで維持・改善を行い、その人らしい生活の獲得を目標としています。

どちらの職種もリハビリテーションに関わる仕事という点では同じですが、主な違いとしては、理学療法士は基本動作の回復、維持、悪化予防を目的にするのに対して、作業療法士は応用動作と社会への適応能力の回復を目的としています。

作業療法士はおもに理学療法のリハビリで回復した身体機能を活用し、日常生活に関わる応用動作(服を着る、身体を洗う、家事を行うなど)を可能にするために練習していきます。作業療法の手段としては、生活動作の反復や遊びなどを取り入れたレクリエーション、創作活動(体操、編み物、陶芸、音楽など)など様々あります。

また、作業療法士は精神疾患や心理といった人間として活動を行うために重要な分野を学んでいるため、精神科の患者さんや心理面のサポートをする上でも、専門的なリハビリテーションを実施できます。もちろん私たち理学療法士も、臨床場面では障害受容などに関わる機会はありますが、実際に精神科病院などで活躍しているリハビリ職は作業療法士が多く、高い専門性があるといえます。

学生の方で理学療法士と作業療法士で迷ったら・・・

PT・OTの国家資格を取得しようと考えた場合、自分にはどちらが合っているのかわかりにくいところかと思います。ここでは一つ症例を通して、それぞれの職種がどのような関わりをしていくのかを見てみたいと思います。

50歳代女性(主婦)が脳梗塞で入院し右手足に麻痺が出たとします。主治医からリハビリテーションの指示が出てからリハビリテーションが開始となりますが、理学療法士は手足の拘縮(関節が硬くなること)を予防するため関節を動かし、筋力が落ちないように運動を指導します。寝返りや起き上がり、立ち上がりや歩くなどの大きな動作の反復練習を行い、自宅に帰ってからの生活で特に移動することに困らないように回復を促します。できるだけ早く、適したリハビリをすることにより、寝たきりになることを防ぎ、患者さんのQOLに大きく貢献します。

作業療法士も拘縮予防や筋力トレーニングなどは行う事も多いですが、細かな作業に合わせて本症例のような場合は自宅での家事を担っているため、麻痺がある右手で包丁や鍋などの使用練習、洗濯物や掃除などの確認などを行います。ご家族がいればこれからどう協力できるか話し合い、難しい場合などは、左手や道具で代用できないかなども考慮し、ご本人ができるだけ満足のいく生活ができるよう一緒に考えます。また、将来への不安なども出やすいため心理面のフォローも必要です。理学療法士と作業療法士が密に連携をとり、自宅での問題点などを考えていきます。


少し極端な例でしたが(笑)、理学療法士と作業療法士の仕事内容はこのような違いがあります。理学療法士は足腰を中心としたリハビリテーション、作業療法士は手を使った動作を中心のリハビリテーションといわれていたこともありましたが、実際の臨床場面ではそこまでハッキリと分けることはほとんどなく、必要な事であれば専門分野を共有し合い職域を超えて治療を模索していくことがほとんどです。

どちらの職種にするか悩むようであれば、学校見学や職場見学をお勧めします。やはり実際の治療場面や現場の声を聴くことが、自身の進みたい方向性を確認する方法です。どちらもやりがいのある仕事には変わりませんよ。

                              それではまた(^_-)-☆



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